2008年12月4日木曜日

世界を紡ぎ直すお仕事

細分化された世界。世の中は様々な学問の切り口で語られる。文字通り「切り」刻まれて、細分化。

これらをひとつに繋ぎ直す(ことが必要だという前提で、その)作業の行き着く果ては、たぶん民衆の知恵系。○○学的な要素を統合し、人々に一番フィットする形にデザインされたものになる。たぶん。それは信仰ではないし、迷信でもない、ネオ民間伝承。なにこの表現。我ながらだっさ。

たとえば、風邪をひいたときは…に対して、
「生姜湯飲んで、風呂でよくあったまって、すぐ寝る」
でいいじゃないか、と。
もちろん栄養、ビタミン、体温、睡眠、免疫、ウィルス、がなんだかんだと、いろいろ細分化した知識がぶら下がっていていい。それらが失われては元も子もない。

上記の風邪の例は、だいたい○○学的な裏付けもあり、日本人なら「意味不明」にはならず言いたいことが伝わる内容で、要するにすでに民間療法として(一度疑われて/チェックされて)確立され直してると言っていい。いやごめん、風邪っていっても症状も段階もいろいろだし、万能薬なんてないし、ほんとに○○学的コンセンサスが得られているか、実は知らない。


まあでも言いたいことのニュアンスは、

人が生きる上で切っても切れないような物事は、それが新しい技術によるものであっても、それとの付き合い方がどんどん、人々に一番フィットする形でReデザイン(Restructureの方がいいか?)されていくのが望ましいんじゃないかな、

ってこと。


それでいて、そうやって完成した伝承は、また時代とともに再構築することを繰り返される。

たくさんの糸で編み込まれた壁掛けの布絵を、1本1本の糸にほどいていく。そしてまた同じ糸を使ったり新しい糸を用いたりして、絵を紡ぎ直す、そんなことを繰り返していくんじゃないかと。


っていう、流れの中の一部、絵を1本1本の糸にほどいているのが近代〜現代だと考えてみると、世界を紡ぎ直す仕事、とかしてみたくなる。それはどんな仕事になるんだか。


誰かと誰かの生きてきたコンテクストの交わり、そこは糸と糸が紡がれて布になるところだと思う。


あ、なるほど。世界を紡ぎ直す仕事ってのは出会い系運営ですね、わかります。
わざわざ書かなければいいのにっていう1行を書き足すのは仕様。


INSPIRED 中島みゆき「糸」

糸 中島みゆき 歌詞情報 - goo 音楽

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