2009年5月21日木曜日

ものづくりたとえ話:ピザ

フィクションです。いちいち断るのも面倒ですが。
小麦、野菜、肉、チーズ、を生産してるそれぞれの農家があります。


:: はじまり ::
今日は小麦農家の家に他の農家も集まっています。
いい時間になってきて、お腹も空いてきました。
みんなピザを食べたいということになりました。

材料ならあるぞ、と、それぞれ、自慢の材料を持ち寄ってきました。これでピザを作ったらさぞかしおいしいピザになるだろうという材料はそろいました。でも誰も作り方を知らなかったのと、適切な釜もなかったので、デリバリを頼むことにしました。材料を渡すとそれで作ったピザを届けてくれるという、都合のよいサービスです。

おいしかったです。そんなに高くないし、配達も早かったし。

食休みして、さて、という頃合いに野菜農家が言いました。ピザおいしかったけど、やっぱり自分らで作りたかった。


:: 自分らで作ります ::
数ヶ月後、また同じ状況になりました。今度は、作り方は調べたし、釜もレンタルしたし、で準備万端です。おいしいピザができました。みんなで作れて楽しかったので、おいしさも倍増です。


:: 同じじゃつまらない ::
さらに数ヶ月後、また同じ状況になりました。準備万端です。でも作れるピザが毎回同じなので、レパートリーを増やしたいと思いました。

シーフードピザを作るには材料が足りません。
キワモノピザを作るにはアイデアが足りません。


:: レシピ募集 ::
でもどんなピザを作るにしても、ベースとなる生地、チーズ、基本的トッピング、などは、極上のものがあるのです。そこでチーズ工房の農家が、こんな提案をします。

うちらの素材をピザ材料としてたくさん、格安で提供しよう。そして多くの人にピザを作ってもらおう。そしたら出来上がったピザを自慢してもらおう。おいしく食べたレポートと、レシピを、たくさんの人に紹介できるよう、次に材料売るときに一緒にレシピ配布しよう。

最初は普通のレシピ通りのピザの感想が寄せられてきました。そのうちどこどこのシーフードを利用したシーフードピザを作ったというレポートがきました。山菜ピザなんてのもきました。充実してきました。


:: 一方その頃 ::
となりの地域ではピザは流行っていませんでした。それならと自慢の材料、豊富なレシピで売り込みに行ってみると、絶妙な価格設定もあってか、材料はあっという間に売れました。

でもよくよく話を聞くと、ピザではない総菜パンを作るようです。
そもそも自分でパンを焼くという文化がなかったようです。

しばらくすると、その地域では、携帯用の、わりと保存の効くパンを作っていました。その地域の生活文化には、それが一番求められているパンだったみたいです。

2 件のコメント:

Kousuke さんのコメント...

カルツォーネみたいな包み焼きピザとか
いかがでしょうか。

piyotori さんのコメント...

そこから餃子文化が花開く!

生地というプラットフォームで包んだおいしい具という経験?